エールず

日々のあれこれ

【 グロテスク 】桐野夏生

 

一家に1冊 金庫の中に仕舞って置いて 10年に1回程 再読して下さい

 

桐野夏生「黒いシリーズ」 黒も黒 真っ黒です この本 もう閲覧注意って感じです

白:希望があるシリーズ

黒:絶望しかないシリーズ

 

著者の元ネタと云うか きっかけは 『東電OL殺人事件』です

東電殺人OL殺人事件:1997年3月に起こった 東京電力 幹部 女性社員 殺人事件

超エリートの家庭に育った 慶応大卒のエリート女性が 売春の果てに 殺された

未解決事件

 

佐野眞一:ノンフィクション作家 「東電OL殺人事件」を上梓している

(因みに 私は この方 剽窃行為の件で 好きではありませぬ)

 

桐野女史 は

「怪物を書きたかった」

「悪意は文字でしか表せない 言葉でしか表現できない感情」

「この世の差別のすべてを書く」と云った

 

今風に言うと 私的歴代1位のイヤミス ← さっき覚えた

 

圧倒的 圧倒的 筆致

現代社会の女性に潜む  “怪物”  を著した物語

 

人のもっている闇とは 斯くも昏く深潭なのだろう

暗涙すべき事を指摘され 見ないようにしていたモノを眼前に突きつけられる


性差により かなり感想が違うかもしれない

絶対 人にはお勧め出来ない

絶対 再読したく無い

でも暫くしたら

絶対 再読する作品

 

 

主人公は 女 4人 + おまけ

語り部を気取る:わたし

わたしの妹で怪物的美貌の:ユリコ

天才的頭脳をもった:ミツル

物事を客観視 出来ない:和恵

 


昏い洞窟の奥に棲んでいる訳のわからないものを 呼び覚ましたのは誰だろう

4人の女の 剥きだしの 悪意 が 性欲 が溢れだす

 

その先にあるものは。。。

 

 

【 グロテスク 上下巻 】桐野夏生


(あらすじ)

物語は ”わたし” の語りで始まる

怪物的 美貌を持った わたしの妹”ユリコ”

同じ両親を持つが 対照的に地味な わたしは 当然コンプレックスの塊になる


名門Q女子高には スクールカースト がある 外部生のわたしは 美貌で頂点に立つ妹への近親憎悪が 内部生で圧倒的頭脳で頂点に立つ”ミツル”が 努力する”和恵”が

ありとあらゆる悪意が燻る

 

ユリコの手記が続く。。。

和恵が語る。。。

 

何が本当で 何が嘘なのか

誰が怪物で 怪物は誰なのか


怪物は 著者ですか? 主人公達ですか? それとも あなたですか?

 

(ネタバレ過ぎるので 結構書いたんですが 消しました m(_ _)m すみません)

 

 

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